これからのパーソナルデータの話(1) ~はじめに~
はじめに
個人の情報の活用が進む現在
日々、SNSやWebサービスを利用する中で、私たち自身の個人の情報がサービス提供者に収集され、私たちユーザーの利便性向上のために活用されていることを感じます。例えば、Twitter広告[1]では、広告主がユーザーの性別、行動履歴、興味などで広告を出したいユーザー層を指定することができます。これは、Twitterがユーザーの情報を収集することで実現ができています。同様のサービスは、Google、Facebook、国内ではヤフーなども提供しています。
個人の情報を利用してユーザーの利便性を向上を目指す動きは、広告分野だけではなく他の分野でも行われています。amazonなどのeコマース分野、Apple・Youtubeなどの音楽・動画配信分野、Facebook・LINEなどのSNS分野も挙がるでしょう。
個人の情報の活用の背景
上記を見るとわかるように、Webサービスを提供する大企業のほとんど全てが、個人の情報を用いてユーザーの利便性の向上を目指しています。この理由として、様々な要因が挙げられますが主に以下の3つが要因だと考えられます。
今回は項目として上げるだけで詳しくは話しませんが、簡単に説明します。上記3つの要因により個人のデータに対して以下のような変化が生まれました。
- 「スマートデバイスの普及」により大量のデータが生成されるようになった
- 「深層学習に代表される機械学習、AI技術の進化ハードウェア・ソフトウェア技術の進化」により対象のデータを分析できるようになった
- 「ハードウェア・ソフトウェア技術の進化」により大規模なデータを高速に利用できるようになった
このように、大規模なデータを生成・分析・利用できるようになったことが背景にあると考えられます。
この文章を書く理由
まだ、しっかりと書きたいことの方向性が決まっていませんが、以下のような疑問を持つようになり、それについて調べたいと思っています。
- パーソナルデータって何なの?
- 個人情報とパーソナルデータの法律的解釈
- 企業のプライバシポリシーの変遷
- これからのパーソナルデータの定義
- パーソナルデータはどのように活用されるの?
- パーソナルデータは大企業に専有されていいの?
- 大量のデータを持つ企業が勝ち残るのか
- 他の企業は生き残れないのか
- 個人としてパーソナルデータを活用するには?
- パーソナルデータの持ち主はだれか
- パーソナルデータをユーザー自ら活用できないのか